これまで500人以上の人と、1on1で対話をしてきました。医療従事者、エンジニア、営業、公務員——業種も年齢もバラバラ。でも、驚くほど多くの人が、同じ言葉を口にします。

「やりたいことが、わからないんです。」

この言葉を聞くたびに、僕は思います。「やりたいことがわからない」のは、その人の能力や意欲の問題ではない。ほとんどの場合、それは「知らないだけ」なのだと。

「選択肢」が見えなければ、選べない

人は、自分が知っている世界の中からしか選べません。薬剤師しか知らなければ、薬剤師以外の選択肢は存在しないのと同じ。エンジニアの世界しか知らなければ、「エンジニアを続けるか辞めるか」の二択になってしまう。

でも実際には、世の中には無数の生き方がある。フリーランスで週3日だけ働く人もいれば、副業で自分のサービスを持っている人もいる。本業の経験を活かして、まったく別の業界で活躍している人もいる。

そういう選択肢の存在を「知っている」だけで、人の視野は大きく変わります。

必要なのは「答え」ではなく「出会い」

やりたいことを見つけるために必要なのは、自己分析でも適性検査でもないと僕は思っています。

必要なのは、「こんな生き方もあるんだ」と思える出会いです。

それは人との出会いかもしれないし、本や記事との出会いかもしれない。イベントやコミュニティでの偶然の会話かもしれない。

出会いは、人生の選択肢を増やす。

僕がこの言葉を大切にしている理由は、ここにあります。


「やりたいことがわからない」と感じている人へ。それは、あなたの問題ではありません。ただ、まだ出会っていないだけです。

世界を広げてみてください。新しい人に会ってみてください。今まで読まなかった本を開いてみてください。

きっと、「こんな選択肢もあったのか」と思える瞬間が来るはずです。